感情闇鍋ウエスタンの思い出

今週のお題「何して遊ぶ?」

こんにちは!らびです。

去年の今頃、仕事の合間に読み始めて完全に沼に落とされた、感情闇鍋ウエスタンな漫画の思い出を書きます。私の人生の中ではかなり衝撃的な作品でして、この作品のおかげで2022年はいつもと違ったものになりました。

当時、完結記念として全話無料キャンペーンが行われており、これは読まなきゃもったいない、と貧乏性を発揮した私は、仕事の合間や夜中にこの漫画を読み、見事に沼に落ちました。

19世紀初頭の北海道が舞台の作品なのですが、サラッと読み流しもできてしまうこともできるし、一方で当時の世界情勢、文化、宗教、思想なども詰め込まれていて、いくらでも深堀りできてしまう、とても読み応えのある漫画でした。

私が最も興味をひかれたのは、作中、ロシア軍の腕利きの狙撃手として登場し、後に有名画家となったという設定の人物でした。最終話、主要人物達のその後がエピローグ的に紹介される中、彼のその後の人生について1コマだけ表現されているんですが、それがとても引っかかってしまったのです。

たかが漫画、されど漫画。実話ではなく、あくまでフィクション。

にもかかわらず、私はなぜ彼が時代に求められていたであろう、狙撃手という役割を捨てて、画家になったのかが真面目に気になって仕方がありませんでした。

そこまで生き方を方向転換するには、何か強い動機があったはずだろう。

そこからは、見るもの聞くものなにもかもがこの作品の解説に見えてしまうという狂気の日々を過ごしました。テレビからの情報も音楽も、仕事中も恋かな?と思うくらい頭から離れない。CMのような映像のイメージが頭によぎったときには、ついにここまできてしまったのか…やばいな…と思いました。

これは吐き出さないといけない…と思い、思ったことをtwitterで呟いてもみたのですが、いろいろとルールもあるようでして、早々に撤退して黙々と自分用に物語をまとめることにしました。人生初・二次創作に挑戦することになったのです。

この経験がブログを始めようかな…と思ったきっかけにもなるのですが、二次創作をしてみて感じたことは、アウトプットしようと思うと、自然に色々なことを学ぶし、頭を使うことになるんだな、ということでした。

書いた日本語の意味を改めて辞書で確認したり、話の起承転結・論理の飛躍はないか破綻してないか等々…詰めていく作業もかなり頭を使いました。

こんなに頭を使ったのは、以前資格の勉強をした時以来かもしれません。

近代史、キリスト教、西洋哲学、文学・芸術、小説、映画、美術館、博物館、コンサート、ご当地料理など色々と読み、聞き、足を運び、体験し、ものすごく充実した日々を過ごせました。これが推し活というやつか…?

おそらく私の読むものや行く場所は、2023年もここから派生していくと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。